« 長女のケガで考えたこと | トップページ | 正々堂々と  ~県議選始まる~ »

タミフルと携帯電話

入院中の長女が手術後、なんとインフルエンザにかかってしまった。看護師から個室に移したこと、医師の指示で薬を服用していることを電話で聞いた。私が病院へ行く日と医師のいる日が合わず、医師と直接話をしたのは、発熱から4日後、熱は下がった後だった。折しも、10代でのタミフル服用が実質禁止になった翌日だった。

医師はインフルエンザとわかって、すぐにタミフル服用を指示、3日間飲んだところで厚生労働省の通達があり、服用を中止させたという。何事もなかったから良かったが…。医師に勧められる治療法にあえてストップをかけるには、患者・家族側にも十分な知識が必要。しかし、現実には医師にお任せするしかないことが多いだろう。

数週間前、国会の委員会中継で、民主党の議員が「10代のタミフル服用中止を」と厚生労働大臣に訴えていたのを見た。10代でのインフルエンザでの死亡率は低く、タミフル服用後の異常行動で亡くなった事例が相次ぎ、政府として年齢を区切って中止させるべきとの指摘であった。大臣は医師の個別判断に委ね、政府として現段階では対応しないと答弁していた。

タミフルと異常行動との因果関係は、今後の研究結果を待たねばならない。しかし、予防の原則からすれば、疑わしいと判断された時点で、政府として対応すべきである。これまで何度となく繰り返されてきた薬害と同じで、政府の対応の遅さが被害を大きくする。

話は変わるが、ある地域で「野元は携帯電話のアンテナ建設に反対した、とんでもない人物だ」との噂が広まっているらしい。確かに6年前、携帯電話アンテナの建設に、建設予定地近くの方々と反対した。しかし、アンテナは数ヶ月先に計画通りに建設された。

北欧やイギリス、ドイツ、アメリカなどでは、電磁波による人体への影響を懸念し、いろいろな対策が取られている。スウェーデンのカロリンスカ研究所の疫学調査で、高圧線下に暮らす子どもたちに白血病の割合が増加するとの結果が出されている。しかし、微弱な電磁波を長く浴びることによる人体への影響は、実験結果で明確に結論が出ているわけではない。北欧諸国の対策は予防の原則にもとづいている。ここが日本との大きな違いである。

アメリカでは州によって、高圧線から何㍍以内には、学校や幼稚園など子どもが集まる施設はつくらないといった条例を定めていたりする。また、イギリスでは携帯の電磁波の脳への影響を懸念し(脳腫瘍やガン、精神障害、頭痛などを引き起こすといった研究報告がある)、子どもには携帯電話の使用を控えさせるよう、政府が呼びかけている。

携帯電話のアンテナ建設も、人家から離れたところにつくるべきだと反対した。人命は尊い。一部の人間の思惑によって、人の命が犠牲になることだけは、避けなければならない。(2007/03/23)

|

« 長女のケガで考えたこと | トップページ | 正々堂々と  ~県議選始まる~ »