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全国水源の里シンポジウム in京都府綾部市

10月18、19日、京都府綾部市で「全国水源の里シンポジウム」が開催され、参加した。51の自治体から850名の参加があった。Pa180146small_2

私は、綾部市で水源の里条例が制定されたと知り、条例を取り寄せたことがきっかけで、シンポジウム開催を知った。条例は、市役所から25キロ以上離れている、高齢者比率が60%以上、世帯数が20戸未満、自治会が水源地域に位置しているという4つの条件を満たす自治会に適用されるもので、水源の里の振興を推進することを目的とする。

全国には高齢化率50%以上の限界集落が急増しており、森林など国土の荒廃も深刻化している。なんとか歯止めをかけなければ、飲み水の確保が懸念され、自然災害による被害も増大するであろう。合併で、自治体ごとの高齢化率は平均化されて数字上は実態が見えにくくなっているが、集落や旧町村単位で統計を出すと危機的な状況が広がっているのは、一目瞭然である。

コンパクトシティの発想で、高齢者を都市部へ集めて効率的に介護しようという考え方もあるが、住み慣れた場所で、友達や思い出に囲まれながらすごしたいという希望を支える地域社会づくりが、実は水源や山里を守ることにもつながる。

18日は、「限界集落」の名づけの親、長野大学の大野晃先生の講演とシンポジウムが開かれた。大野先生の研究は、折に触れて見聞していたが、お目にかかるのは初めて。現場主義で現地で話を聞くことを基本にされていて、その政策提言は、まさに地に足が着いたもので、20年も前から、日本の危機的状況に警笛を鳴らしていたそうだ。駅で大野先生と親しくお話ができ、嬉しかった。

パネリストの上越市議会議員(元安塚町長)の矢野氏は、合併を見据えて氏が取り組んだ事業や政策、今後の地域住民のあり方などを話され、示唆に富んだ内容で、興味深く聞いた。

今後「全国連絡協議会」を設立して、国に対し活性化に向けた具体的な政策提起を行うとする大会アピールを採択して閉会となった。NHKの収録もあった(BSでの放送らしい)し、新聞社の取材も多く、関心の高さが伺えた。(それだけ各地で深刻な状況があるということなんだけど)Pa190151small

19日は、限界集落の現地見学で、高齢化率100%、23人の集落(フキと山椒、ミョウガなどが地域資源)と高齢化率86%、7人の集落(トチ、山菜は地域資源)でお話を伺った。最初は、「どうせ、なんともならん」「子どもたちに帰ってきてとは言えん」とあきらめや悲観的な声が多い話し合いだったが、次第に「何ができるか」「やれるだけやてみよう」という前向きなものに変わったそうだ。雨の降る中ではあったが、みなさん、明るい表情が印象的だった。上の写真は、トチ餅を作っている古屋地区(7人の集落)のみなさん。

現地の皆さんが用意してくださった、心のこもったおいしいお昼をご馳走になった。お土産にトチ餅やお漬物を買った。私も綾部市のお年寄りからいただいた「元気」を力に、水源地域の活性化と課題解決のため、全国の方々と手をとり、がんばっていこう!(2007/10/19)

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