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スクールガーデンと地域づくり

ちーむゴエモン相模湖の主催、篠原の里(藤野町)で行われたデジャーデンゆかりさんの講演会に参加。ゆかりさんはオーストラリア在住。サンシャインコーストで初めてのスクールガーデンを作った。阪神淡路大震災に被災後、オーストラリアに渡り、半農自給生活を送りながら、パーマカルチャー、コープ、地域通貨の普及活動を行っている女性。千木良小(相模原市相模湖町)に息子さんが通ったご縁で、今回の講演が実現したそうだ。

息子さんが通う小学校でスクールガーデン作りを呼びかける。最初は、ユンボ代や苗代も自腹で、2家族だけのさびしいスタートだったとか。一人の教員のアプローチからそのクラスでのボランティア授業が始まった。子どもたちが作業の楽しさ、収穫の喜び、育てた野菜のおいしさを家族に伝えるなどして、寄付や協力者も徐々に増え、今では、すべての教員が参加し、3つのガーデンができている。

オーガニック野菜の市場が開けるようになり、持ち出しした費用が回収できただけでなく、収益は子どもたち名義の通帳に。講演会を催すなど、いろんな企画に使われているそうだ。子どもたちの親だけでなく、地域の人々もさまざまな形で関わり、学校を拠点とした地域づくりへと発展しているという。

ゆかりさんいわく、スクールガーデンの良さは、子どもサイズ、子どもの目線で進めるので、誰でも参加できること。これまでのまちづくりは、「男性の、健常者の」視点で作られてきたと思いません?これからは、小さな、弱い、女性の、障害のある人の視点でつくること、そうすれば多様性や持続可能性が増える。それから、「楽しく」が大事。そうすれば、続いていくでしょ。それから、期待しないこと。そうすれば、イライラしないで、ピースフルになるでしょ。

ゆかりさんの笑顔がいい。会場を見回すと、リラックスして笑顔で耳を傾けるみなさんの姿。講演の後は、ゆかりさんと来日した、グループによるアフリカン音楽とダンスも。

私たち大人が、子どもたちに渡せるものは何か。持続可能な社会をどうつくるか。地球との調和がとれた暮らしは、私たちの心と体にとって、心地よいもの。自分の暮らし、生き方はどうか。周りの人々はどうか。いろんなことを考えさせられた。

ゆかりさんがおっしゃったように、「小さく、できるところから」、持続可能な社会をつくるために、人々が安心で心地よく暮らすために、私ができることに取り組もう、そう決意を新たにした一日だった。(2009/8/27)

追記:ゆかりさんは、講演先で急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。

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