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地域通貨は新しいコミュニケーションの道具!

P9141800small_2 藤野中央公民館で、千葉県鴨川市で地域通貨「安房(あわ)マネー」運営している、林 良樹さんのお話があった。細身ではあるが、力強さとしなやかさを感じさせる体軀で、背筋をまっすぐに伸ばし、日に焼けた顔で、ひとりひとりの目をやさしく見つめながら、話をされた。NPO法人「うず」の理事長でもある林さんは、13年前に鴨川市の古民家に引っ越し、米を自給しながら家族4人で生活している。引っ越した当時は、超高齢集落での暮らしは大変だったそうだが、今は全く不安はないという。安心の源は、地域通貨「安房マネー」を通じてできたネットワークの存在。

生活の大変さを何とかしたいと思って、2002年、10人(女性8人、男性2人)で始めた地域通貨。今では、150世帯にまで仲間が拡大。宗教も、思想も、世代も関係ない、ゆるやかなつながりが、いろんなものを創造し、ワークショップやファーマーズマーケット、環境活動、平和活動、芸術活動など多様な活動が行われているという。地域通貨は、コミュニケーションツールとしても、大きな役割を果たしているのだ。

P9141798small_ed_3 「安房マネー」は、紙幣やコインを使わない、通帳型(バランスシート型)。取引の内容と値段を相談して、それぞれの通帳に書き込む方式で、事務局の手間が要らない。口コミで信頼する友人同士で会員が増えていったため、これまで大きなトラブルはないそうだ。もっとも、「円を全く使わないユートピア」を期待して入会した方は、怒ってやめてしまったとか。実際は、円と安房マネーを併用している。稲刈りや送り迎え、ヨガの講習、話し相手、大工仕事、犬の散歩、お互いが納得すれば、何でも地域通貨でできてしまう。会員には、助産婦さんとお坊さんもいP9141799small_ed_3て、地域通貨での支払いもできるとか。

会員は、20代から60代の移住者がほとんどで、旧地元住民の参加はないそうだ。しかし林さんは、超高齢集落の中で、自治会長や祭り当番などを務め、お年寄りたちから頼りにされている。地域通貨のことも、「昔の結いみたいなもの」と理解されているそうだ。遊休農地化を防ぐため、さまざまなプロジェクトを展開し、若者たちを鴨川へ誘い、お年寄りたちの知恵に学びながら、新規農業者を育成している。

これまでのピラミッド社会から、ひとりひとりが主役の、フラットなネットワーク社会へ。国や行政に頼らない、安心できる社会保障のしくみづくり。伝統の技の継承。自給自足、地産地消。ひとりひとりが生かされる人的パワーのネットワーク。脱地球温暖化、自然エネルギーの利用。心地よいコミュニティのあり方。未来社会のモデル。いろんなことを考えさせられる、貴重なお話でした。さて、何から始めよう!(2009/9/14)

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