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北都留森林組合、甲斐東部木材団地を視察

P5111924small 山梨県上野原市にある、北都留森林組合を訪問。津久井湖さくら祭りで出会った、組合の中田さんに、森林組合の仕事と甲斐東部材原木市場をご案内していただいた。

ちょうど長田理事(甲斐東部材原木市場の理事長、上野原市会議員)もいらっしゃって、現在の原木市場の状況も伺うことができた。東南アジアのラワン材の輸出規制やロシアの材が日本に入りにくくなっていて(中国などに輸出されたり、温暖化で凍土が溶けて材木が運び出せなくなったりしているとか)、集成材の買い付けが増えているらしい。林業市場もグローバル化していて、世界の市場動向がすぐに国産材に影響を与えていることがわかる。

中田さんたちが、目標としているのは、山の適正な管理をしながら、顔の見える木材の流域循環のしくみをつくっていくこと。安定した経営には、とてもたいせつなことだと思う。それは、食でもエネルギーでも共通だろう。

森林組合職員は40人ほどいらっしゃるそうで、作業班もある。急峻な山でも作業ができるよう、作業道をつくる技術(大橋式路網)をマスターして、山の整備にあたっていらっしゃるそうだ。津久井森林組合には、作業班がないので、北都留森林組合と業務提携を結んで、津久井の山の整備にも携わっていただいている。県境を越えた連携で、津久井の山も守られているのである。また、こどもたちの森林環境教育にも力を入れていて、上野原市西原(さいはら)にある「びりゅう館」などを拠点に体験学習を行なっているので、ぜひ相模原のこどもさんたちもいらしてください、とのことだった。

林業の課題は山ほどあるが、特に津久井木材を山梨県の材木市場に運ぶと、神奈川県の搬出補助制度が使えないのが、ネックになっているそうだ。日本では、材木が高く売れず、山から木材を運び出すのにお金がかかりすぎて採算が合わない。それが、林業の衰退の原因にもなっている。救済措置として、搬出補助制度は有効だが、どの市場にもっていくかで、制度が使えなくなってしまう。どの山から搬出されるかで、補助を出せる仕組みに変えるべきだ。

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右の写真は甲斐東部木材団地の中の原木市場。まずは太さで選別。ここには、市場があるだけでなく、製材工場やプレカット工場もある。もちろん、乾燥施設も。大月インターから車で10分。流通の拠点としては、アクセスがいい。

森林組合などの林業関係者、木材加工業者、工務店や流通業者のみなさんが力を合わせて、平成9年に操業。津久井産材の量や県境という位置を考えると、あらたな市場をつくるより、この団地を活用させていただくのが、コストの面でも、流通の面でも、いいはずだ。県境をまたぐが、広域連携で、柔軟に津久井の林業の発展を考えていくべきだと思った。

お忙しい中、中田さん、長田さん、ありがとうございました。(2010/5/11)

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