« サルから畑を守る! | トップページ | 森林ビジョンについて »

「もったいないプラス+」滋賀県 嘉田知事のマニフェスト

P8120697_kadachiji かながわ市民派議員会議の夏季研修会に、7月11日の滋賀県知事選挙で2期めの当選を果たした嘉田由紀子氏をお招きし、お話を伺った。

嘉田知事は、前回、「もったいない」を掲げて当選された。必要性の低い公共事業に多額の血税を注ぎ込むのは「もったいない」と、すでに工事が始まっていた新幹線新駅計画や、県内6ダム、産業廃棄物処分場などの凍結、見直しをマニフェストで約束。県民の信を得て当選後、新幹線新駅跡地には、電気自動車用の電池工場を誘致に成功。治水ダム凍結の後は、流域治水政策を提案。廃棄物処分場は、ごみの減量化で必要性が低いという、情報を公開し、中止した。

成し遂げた結果を見ると、スムーズに事が運んだように見えるが、決してそうではなかったという。マニフェストを実現させようとしても、職員がその気になってくれない。「知事は4年、僕ら30年」と言われたそうだ。支持してくれる議員はたったの3人。44人は反対勢力。職員の向こうには「霞ヶ関」という、もう1人の知事がいて、悪戦苦闘の日々が続いたらしい。

小さな体のどこから、その強さは生まれるのか。農家の子どもとして育った体験、学者として琵琶湖を研究するうちに培かった粘り強さやゆるぎない確信、磨かれた対話力もその要因なのだろう。

今回は「住み心地日本一」をめざし、5つの「もったいないプラス+」をマニフェストに掲げたそうだ。マニフェストづくりは、県民との茶話会(21回、1600人の参加)で、出された意見をもとに練り上げられた。「知事の政策的ブレーンは」との質問に「それは地域住民の方と職員」と答えられたのが印象的だった。

2期めの当選は、ただ単に反対、凍結ではなく、粘り強い説明と責任をもって代替案を示し、実現させた実績と、県民の声を聞いてつくった未来成長戦略が支持されたのだろう。その未来成長戦略は、私が常々考えていることと一致していて、小さな体で、エネルギッシュに語る嘉田知事には、力強いエールをいただいた気がする。(2010/8/12)

|

« サルから畑を守る! | トップページ | 森林ビジョンについて »