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市民参加の森づくり ~高知市 土佐の森・救援隊 視察~

10月6日、高知市を視察。Pa050864_small_2写真は高知駅の天井。「さすが森林県!」といった感じで、その迫力に圧倒された。天井だけでなく、壁やいすなどにもふんだんに県産材が。玄関口で訪れる観光客にしっかりアピール。相模原市もロゴだけでなく、「環境共生都市」を印象づけるものをぜひ! 

高知市の視察の目的は、里山保全条例と市民ボランティアによる森づくり。里山保全条例の担当者は開口一番、「‘がっかり条例‘なので、こういう条例は作らないほうがいいという参考にしてください。」

というのも、条例は制定したものの、指定は2カ所だけ。高知では墓を自分でたてるという慣習があり、「自分の土地」という意識が強く、10年間の里山の指定は、土地所有者が重荷に感じるから。現在、神奈川県(!)や千葉県の条例を参考に見直しを検討中で、活動している市民団体と地権者の意向を市が支援する方向を考えているそうだ。

環境保全の問題は、いつも私有財産のあり方と背中合わせ。ドイツなど景観を大事にする国民性の強いところと違い、日本は「環境や景観はみんなのもの」という意識があまりない。行政が土地を買い取るだけの財政的な余裕はなく、そこに住む住民の意識のあり方が重要になってくる。

次は、市民ボランティアによる森づくり。平成17年1月に鏡村、土佐村と合併し、山林の面積が3倍に!NPO法人「土佐の森林救援隊」の支援を受け、「こうち森林救援隊」が発足。市民と行政と企業の三者による協働の森づくりが始まったそうです。現在の隊員数はなんと280名。市の職員が80名ほど入っているとか。また、学生隊員が20名ほど、女性隊員も40名近く。汗を流したい、何かしたい、仲間がほしい、退職して時間ができたのでなど動機はさまざまですが、みなさん楽しみながら参加しているそうです。非常に活発に活動していて、21年度の実績は、のべ1792人の参加。8ヘクタールの間伐と植樹や遊歩道の整備も行なったというから、驚きです。

NPO法人 土佐の森・救援隊

Moriken_leaf2写真は「モリ券」の説明リーフレット。参加者には地域通貨「モリ券」(1枚1000円相当分)が渡され、地域のお店で使われる。たくさんためて牛肉に、汗を流した後のビールになど、「ボランティアなのに得しちゃった気分」なのだそう。森が蘇り、得もできて、地域経済にも貢献できる、「1石3鳥!?」の良いこと尽くし。

間伐後の木材は、林内作業車と軽架線方式で可能な限り搬出し、徹底的に利用しているという。「林業の再生は木材の利用が基本」の考えで、実現されていることに感服!

相模原市も森林ビジョンを策定していきますが、市民の参加が大切ですね。(2010/10/6)

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