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緊急報告会~大船渡市の公民館長さん、来相~

Photo 6月3日、相模原市立大野北公民館で、岩手県大船渡市立・立根公民館長、今野龍雄さんをお招きして、緊急報告会が開催された。題して、「東日本大震災・今私たち相模原市民にできることー大船渡市の公民館活動と復興支援ー」。

会の開催決定から当日まで、十分な時間はなかったが、チラシ印刷や広報、会場準備を手伝った。参加者は60名弱。最初に、野元弘幸氏(首都大学東京准教授)から、緊急報告会の趣旨と大船渡市の現在の状況が説明された。

ー被災地では、まだまだたくさんの人手が求められている。たとえば、アルバムや写真の泥落としなど、わたしたち市民でもできることがたくさんある。また、現地に行かなくても支援できることもある。長期間にわたる支援が必要。今回、多くのみなさんに被災地の状況を知っていただき、相模原市民に何ができるかをともに考えたい。ボランティアの会の設立や今後の活動について意見交換したい。ー

引き続き、今野龍雄さん(大船渡市立立根地区公民館長、大船渡市立地区公民館連絡協議会長)が、3月11日の震災当日の様子、生死を分けた判断、チリ地震の教訓と今回の被害状況、被災から1週間後の様子、仮設住宅入居が始まった現在の様子と問題、そして今後の復興にあたっての課題などについて、報告された。

ーみんなを助けようとしてか、リーダー的存在であった方々が多く亡くなっている。意外にも避難場所近くの方が亡くなっていて、油断があったのかもしれない。チリ地震の3つの教訓(早く、ひとりひとりで、高台へ)を忘れかけていたことや車社会が被害の拡大につながったのではないか(移動のために1人に1台、車を持っている家庭が多く、津波から逃げるとき、渋滞が発生し、動けなくなった。車を捨て走って山の手に逃げた人が助かっている)。一番不安だったのが、情報がないこと。家族の安否さえわからない。寒かったが、みんなで声を掛け合って、眠らないようにした。ー

ー2日めには自衛隊が、他県のパトカーもすぐに駆けつけてくれて、ありがたかった。市職員も懸命に働き続け、病院に運ばれた人もいる。津波の被害のなかった3地区が、小学校の調理室を使って、8つの被災地区へ、おにぎり支援をすることにした。地区公民館長さんの指揮のもと、班がつくられ、このおにぎり支援は1ヶ月続けた。ー

今野さんが、特に強調されていたのが、「日頃のコミュニティのあり方がいかに大切か」。避難生活においても、仮設住居への入居についても、コミュニティがしっかりしているところは、うまくいっていて、特に赤碕地区は、役割分担も仮設への入居も人と人のつながりを考慮して進めているため、うまくいっているそうだ。公民館長さんが、毎朝、みんなを集めて朝礼をするというお話を後で聞いた。

今野さんは、復興会議のメンバーでもあり、今後の復興にあたっては、形ばかりの復興では駄目で、「どう人のつながりを大切にしながら、まちづくりを行なっていくか」が重要と強く訴えているそうである。また、仕事がなくなって、若者が減っている悲しい現実があり、雇用の場が必要なこと、親を亡くしたり、津波から逃げる際に辛い体験をしたりした子どもたちの心のケアが求められているとのことであった。そして、「立根地区公民館はボランティアのみなさんの寝泊りで使ってください。ぜひ長い目で支援をお願いしたい。」と。

参加者からは、子どもへの支援で何が求められているか、支援物資で必要なものと迷惑になるものは何かなどの質問や、子ども健全育成ネットーワーク、桜美林大学の方たちからの支援の申し出など、発言が相次いだ。災害ボランティアネットワークの方からは、宮城県は受援(支援を受け入れる)体制が整っていて、どんどんボランティア派遣ができているが、岩手県はそれがないため、支援に入りたくても入れないと支援体制の課題も出された。

今野さんは、今までは内向きで、自分たちでどうしていくかを考えるのに必死であったが、今回、初めて外に出てきて、こんなにもわたしたちのことを心配して、考えてくれている人たちがいることを知った。みんなにもこのことを伝えて、みなさんにお願いしたいことをまとめてお伝えしたい、と繰り返し、繰り返し、感謝の気持ちを伝えられた。

また、会場にはチラシでよびかけた避難所への支援物資、アイロン、アイロン台、裁縫セットを数多くお持ちいただいた。その心のこもった品々は、運行が再開された夜行高速バス「けせんライナー」で、その夜、大船渡に向かう、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の郡司さんに託された。明日には、大船渡の避難所のみなさんの元に届けられる。
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」のHPアドレス http://fumbaro.org/

「大船渡支援相模原市民ボランティアの会」(TEAM SAGAMIHARA)の設立も確認された。立根地区公民館を拠点に、相模原市民と大船渡市民の、顔と顔の見える新たな交流が始まる。(2011/6/4)

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