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講演会「ガンジーに学ぶ自分の手で紡ぐ未来」に参加して

9月8日、篠原の里で開かれた講演会に参加した。講演者は、『ガンジー 自立の思想~自分の手で紡ぐ未来~』を翻訳した片山佳代子さん。わざわざ秋田からお越しいただいた。演題は、「ガンジーに学ぶ自分の手で紡ぐ未来」ー競争から協力の経済へ・肉体労働に還ろう― 

                           

尾道に視察に出かけたとき、ガンジーがいつでもどこでも糸を紡げるように、持ち運びのできるチャルカ(手紡ぎ車)をつくったと聞いた。「インド独立の父」として非暴力・無抵抗主義を掲げて闘ったガンジー。映像などでガンジーが腰布だけをまとい、糸を紡いでいるのを見たことはあった。チャルカを回したときに、あのガンジーさんがつくった物なんだ、と異国の地インドに思いを馳せながら、糸を紡いだ。が、恥ずかしながら、こんなにも深い考えと哲学をもって、ガンジーが広めたものだとは、今日まで知らなかった。

片山さんは英語の先生をしていたが、結婚後、パートナーの海外赴任に同行してインドに行き、ガンジーの著したこの1冊の本に出会って、生き方が変わったという。

「スワラージ(自治・独立)は、私たちの手の中にある」

「食べるもの、着るものを自分の手に取り戻さなければ自立はない」

「機械に頼れば不幸になる」

「機械は人手を省くもの。進歩改良にあわせて生産量は増え、物が余り、利益を出すために人手を減らすしかない」

「ガンジーが目指した社会は、働くことが生きがいの社会。労働を尊ぶ教育。」

「問題の根本は欲望にある」

「欲望を愛で置き換えなさい。そうすればすべてがまともになる」

「愛とは、自分の利益だけを求めないこと。他者にも配慮する生き方」

「仕事とはお金を稼ぐことではない。社会に益をなすこと」

「幸福とは、人間の尊厳に目覚めること」

「人を幸福にする鍵は労働(手足を正しく使うこと)にある」

「手仕事が人を成長させる。心を穏やかにし、自省と忍耐が培われる。足るを知ることができる」

「平和とは生き方である。正しい暮らし方をしていないと、平和はなくなる」

片山さんを介して語られるガンジーの言葉と思想。

ガンジーの運動は、私たちの生活とは程遠い、異国の地の国民的独立運動ではなく、もっとも身近な、自分自身の生き方を変えるための運動だった。チャルカは、その象徴である。

片山さんは、「チャルカの意味を本当に理解する人に持ってもらいたい」とおっしゃった。ただの道具としてではなく。自分のチャルカを持てる日が、私にも来るだろうか。自問自答の日々が続きそうである。(2012/9/8) 

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