« 衆議院選挙に想う~小選挙区制度の弊害 | トップページ | 姫路市視察~浸水対策 »

西宮市視察~連続立体交差事業と駅周辺整備

建設委員会の視察報告です。10月12日は、西宮市へ。 連続立体交差事業と駅周辺整備について。

市役所で説明を聞いた後、電車で移動して鳴海駅、甲子園駅を案内していただきました。

〈阪神本線連続立体交差事業について〉
甲子園駅~武庫川間の高架化。
区間は、1.87㎞。
踏切は6か所、立体交差される道路は9か所。
事業主体は、兵庫県。西宮市と阪神電気鉄道株式会社の三者で施行中。

総事業費は約296億円。(鉄道事業者約10%、残りの90%を国が1/2、県1/3、市1/6)。
事業期間は平成15年度~30年度。

経緯
この事業は、昭和56年に請願が採択したことに始まる。都市計画決定は、平成15年3月7日。9月に事業認可されてから、用地買収を開始し、約5年で完了。工事は20年度から始まり、28年度に高架切り替えが終了。30年度中には、道路工事なども終わるとのこと。請願採択から実に38年、用地取得に約5年、工事に11年を要している。

相模原市との主な違いは4つ。
1)事業の必要性
1日当たり10時間、ピーク時には、1時間に約42分が踏切で遮 断され、交通渋滞が慢性化していたとのこと。踏み切り解消の必要性が極めて高い。

2)区間の長さ
甲子園駅~武庫川間区間は、1.87㎞。本市のJR横浜線立体交差化事業は、3.7㎞。本市の半分しかない。それでも、都市計画決定後、16年を要している。区間が長くなればなるほど、用地買収や工事に時間が必要になり、工事費も嵩むことになる。

3)国庫の確保
復興事業に位置付けられたことで、確実に国庫がくる。事業の進捗に大きく影響する。

4)地方負担の割合の違い
西宮市は1/6で、全体事業費の15%ですむが、本市は政令市のため、県の負担はなく45%になる。この違いは大きい。

連続立体交差は、高架化、地下化によらず、膨大な事業費と月日を要する。開かずの踏切で、緊急度が高かった阪神本線の立体交差化ですら、復興事業の位置づけがなかったら、これだけの工期で事業は進捗していなかっただろうとのこと。

本市の場合、踏み切り改善の緊急性はここまで高くないし、事業計画区間は3.7㎞と長い。課題となっている踏切の解消にとどめるのが、現実的ではないかとと思います。少なくとも、連続立体交差化は、ストップすべきと改めて感じました。

〈甲子園駅周辺整備事業について〉

目的は、駅から甲子園球場に至る動線における、交通結節機能の向上や安全で賑わいとうるおいのある空間の創出。鉄道駅総合改善事業により、駅整備と周辺整備が効果的に進められていました。

鉄道駅総合改善事業は、総事業費54億円(負担割合は、国20%、県と市で20%、鉄道事業者60%)。阪神電鉄が駅舎改良工事を行いました。

甲子園球場に続くゲートは、阪神のユニフォームを連想させる白と黒の縦じまに黄色の矢印。構内の天井は、球場をイメージさせる四角いテント型。見上げると、遊び心で野球ボールが一つ混じっています。試合があると、乗降客であふれて危険だったホームが広く改善され、バリアフリー化も進んだことが良くわかりました。

駅周辺整備事業としては、鉄道事業者側は、広場の整備、バスターミナル上屋と舗装の改築を、自治体側は、広場西側道路の無電柱化、高架化道路の美装化、県道の改良を実施。

事業期間は、28年度から31年度の4年間で、社会資本総合交付金の都市再生整備計画事業として(国1/15、市6/15、鉄道事業者5/15)、補助採択されているとのことです。

高架の下は、自転車の駐輪場として活用。まもなく供用が開始です。広場の活用のあり方などは、今後も注目していきたいと思います。(2017/10/18)

_1_2

_3_4

|

« 衆議院選挙に想う~小選挙区制度の弊害 | トップページ | 姫路市視察~浸水対策 »