視察2日目~新潟市北区
新潟市視察、2日目は、北区を訪問しました。
北区の区長は、経済産業省を辞めて公募に応募し、採用された飯野氏。3年の任期で、現在2期目(区長としては4年目)。
「東京一極集中に疑問を抱き、地方の活性化に取り組みたい」と家族を説得して応募されたそう。
優しそうな印象ですが、安定した国家公務員の職を辞して情熱をもっていらっしゃるだけに、実にパワフルだし、目の付け所が違うし、課題の解決の先に新しい産業の創造や「稼げる農業」を見据えている点は、さすがです!
人口減少、若者の流出という地方が抱える問題に正面から取り組み、子育て世代の意見を吸い上げ、地域の抱える課題を地域住民と共に解決すべく、「区長マニフェスト」を掲げて、実践されています。
「市民と行政、民間が共に協働している」ことが感じられ、相模原市も「かくありたい!」と強く思いました。
重点的な取り組みは、以下の3つ。
地方のモデルとして、今後も注目したい「新潟市北区」。そして、飯野区長です!
29年度 北区長マニフェストより(野元:概略まとめ)
《仕事》・・・若者が働きたい仕事づくり
「産官学連携による新産業の創出」
松くい虫で枯れてしまった防災林(東京ドーム45個分!)を再生するため、54000本を植栽。区内の企業や大学と連携して、電動自動草刈り機を開発中。
農業の担い手不足を解消する機械化
海岸保安林を活かしたコミュニティビジネス
「稼げる農業」
耕作放棄地対策として、さつまいも「しるきーも」の品質向上と増産、商品開発。「売れる仕組み」の構築
「地域商業活性化」
地域ごとのテーマ設定と一体感を持ったイメージアップ
《暮らしやすさ》
子育て支援、高齢者福祉、防災・防犯等、市民力・地域力を生かした協働
《魅力や誇り》・・・住み続けたい、戻ってきたいと思ってもらえる「ふるさと北区」づくり
自然、農産品、伝統文化、スポーツ活動など、魅力の再発見と情報発信、スポーツを通じた北区の一体感の醸成、健康寿命の延伸
(2017/11/8)
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