2017年末に想う

私の議員活動の柱の1つは、「徹底した情報公開と市民参加」。

市の財布は一つ。 何にどう使えば、より良き未来につながるのか。市民とともに考えていく。そんな相模原市を築いていきたい。

会派・颯爽の会の5人。それぞれの個性を活かしながら、連携してチェック機能を果たしています。

今年も多くのみなさんに支えていただきながら、活動することができました。
応援していただいたみなさん、ありがとうございました!

来年もどうぞよろしくお願いいたします!(2017/12/31)

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議員10年表彰

昨日は、6月議会のキックオフ。
議場で全国市議会議長会の「議員10年表彰」の伝達式がありました。

(藤野町の議員として3年半。相模原市議会議員として9年。合わせれば、すでに12年半が経過。ただし、市議会議長会では、町会議員の2年を市議の1年とカウントするため、町会議員3年半で1年、市議の9年と合わせて、10年なんだそうです。
合併問題もあって、中身の濃い3年半だっただけに、ちょっぴり複雑な気持ち…。)

議員としての歩みは、あっという間の気がいたしますが、振り返れば実にいろんなことがありました。

この日を迎えられたのも、応援してくださるみなさんがいてくださればこそ。

本当にありがとうございます!
表彰を機に、初心にかえって、精進いたします。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!(2016/06/02)

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子どもの権利

相模原市内でひとりの少年が自らの命を絶った。
児童相談所の職員に、「家を出て児童養護施設で暮らしたい」と繰り返し訴えていたにも関わらず。

この現実は、つらく、重く、悲しく、苦しい。

尊い命を守れなかったと知った時、「どうして?」という思いと「やはり」という思いが脳裏をよぎった。

政令市への移行で、私が一番懸念していたのが児童相談所の運営。専門職員の育成に努め、十分な職員体制をとって、慎重に運営するよう、警笛を鳴らし続けてきた。最悪の事態を引き起こさないために。犠牲になるのは子どもたちだからと。

昨日、民生部会が開かれ、非公開で職員からの経過説明と委員からの質疑があった。

児相の対応について、ターニングポイントといくつかの問題点に気づいた。プライバシーの保護や秘密会に準じるという部会の趣旨により、それらを具体的に書くことはできないが、今後、問題の解決に向けて、力を尽くすことしか私にはできない。

決定的に不足していたのは、少年の気持ちを受け止めて、彼に寄り添い、安心していられる場所(方法)をみつけ、事態を打開する方法をいっしょに考えてくれる大人。

それが、児相の職員でも、家族でも、先生でも、児童館や児童クラブの職員でも、親せきの人でも、地域のおじいちゃんやおばさんでも、警察官でも、誰でもかまわなかった。

少年が、どんなに孤独で、不安で、つらかっただろうと思うと、いたたまれない。

児相につないでも問題が解決しなかった事例や学校でのいじめ問題など、これまで関わってきた経験から、「子どもの人権オンブズパーソン制度」の導入にこだわってきた。

悩みを抱えた子どもが、家族や先生、友だちにも話せない、話したくないと持った時、安心して相談ができ、相談を受けた大人が、子どもの気持ちに寄り添いながら、その子にとって一番いい方法を一緒に考え、問題を乗り越える手助けをする仕組みである。

25年12月から働きかけを始め、ようやく今年度11月2日から、市の青少年学習センター内に「さがみはら子どもの権利相談室」がオープン。電話でも相談室でも、子どもの権利相談員に相談ができるようになった。必要なら専門家の「子どもの権利救済員」につないでくれる。

(子どもの電話相談 0120-786-108 )
(大人の電話相談  042-786-1894)
    *子どもの権利侵害に関すること
 月~金 午後1時~8時
   土   午前10時~午後5時

少年の救済には間に合わなかった。
それが、悔しいし、悲しい。

先日、「コドモのミカタ」の勉強会で、CAPかながわの方から、子どもの権利とは、「安心」「自信」「自由」があることと教えていただいた。

この3つがどの子にも保証できるような、そんな社会をつくっていきたい。

謹んでご冥福をお祈りします。(2016/03/23)

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児童クラブは小6まで拡大を

「学童の受け入れ年齢を6年生まで拡大していただけませんか?」
切実な働くお母さんの声。旧藤野町時代には、小6までOKだったのに、相模原市は一律小3までに。

旧相模原市内と違い、こどもセンターや児童館がない津久井地域は(城山にはこどもセンターがあります)、4年生以上の児童が安心して過ごせる場所がありません。また、家に帰ると友達の家は遠くて、自宅で一人で過ごすしかない児童もあります。働くお母さんたちは、子どもが4年生になると、仕事を制限したり、転職したり、辞めざるをえなかったり・・・。

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地域事情を考慮して、対象年齢を拡大するように訴えてきました。定員に空きがあればという条件で、対象年齢拡大まで、こぎつけたものの、定員に空きがない。(いえ、定員の2割増しまでいっぱい)

小1の壁、小4の壁。
これでは、安心してお母さんは働けません(もちろん、お父さんも)。

空き教室だけでなく、いろいろな公共施設や地域資源を活用して、柔軟に受け入れができるよう、引き続き働きかけていきます。

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議場に女性職員はゼロの政令市・相模原

「えっ、来年度も議場に女性職員のはいないの?」

来年度の職員の人事異動を見て、最初に思ったこと。
議場には、部長級以上の職員が出席して答弁するのですが、
私が相模原市議会議員になってから、女性職員が座っていたのは、1度だけ。子ども育成部長でした。その方も定年を待たずに退職されました(ご家庭の事情と伺っていますが)。

 

これが、政令市・相模原の現実・・・。

 

私は、クォーター制度にはあまり賛成ではありませんでした。男女の比率そのものを決めることに違和感があったからです。性差に関係なく、適材適所がいいと今でも考えています。

でも、市議になってからは「それもありかな。」と思い始めました。相模原市は、あまりにもバランスが悪すぎます! 福祉や子育て、教育、医療や介護分野だけでなく、これからの成長産業や財政運営には、女性の視点が欠かせません!

議会で何度も女性職員の登用や審議会の委員での選出を呼びかけてきました。市長をはじめ職員のみなさんも、数値目標を意識して女性の参画を心掛けてくれるようにはなりました。来年度も課長以下の管理職は、かなり女性を登用してくれました。

だが、しか~し。
肝心の意思決定の場に女性幹部がいないのは、困りもの。
聞けば、かつての女性職員は、お茶くみをしていて、男性職員が行く研修の時も、留守番だったとか。だから、経験や自信のなさから管理職を辞退することもあるようです(そればかりが原因ではないでしょうが)。

「もう少し待ってください。議員の期待通り、女性の議場入りが実現できますから。」
そう言われても肯けません。
外部からの登用も大いに歓迎です!

市長、ぜひ副市長や教育長に女性を登用してください!

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新春を迎えて

みなさま

相模原市議会議員の のもとよしみです。
昨年中のご厚情に心より感謝申し上げます。
真にありがとうございました。

さて、みなさまは、新年をどのようにお迎えになったでしょうか。
私は、愛知県で一人で暮らす母とともに、新しい年の日の出を迎えました。
そして、このところ外出したがらなくなっている母を、妹と励まし、初詣にも出かけることができました。
孫と一緒にお詣りができて、たいそう嬉しそうでした。

膝が痛かったり、物忘れがはげしくなったり、いろんなことが億劫になったり。
年を重ねるにつれて、気弱になっていく母を感じながら実家を後にするのは、いつも後ろ髪を引かれる思いです。
母の願いは、自分のことより子や孫が病気や事故に遭わず、健康に暮らし、それぞれの仕事や学業がうまくいくこと。
毎朝、毎晩、父の仏前に手を合わせ、祈ってくれています。

相模原市でも高齢化が進み、一人暮らしや老々世帯が増えています。何が不安で、何が不自由で、望んでいることは何か、高齢者施策の改善や政策提言をする際には、目の前の市民の方々の姿に母の姿が重なります。

妹の子どもは、幼稚園児。
今春、小学一年生になります。
幼稚園や保育園事情、働くお母さんたちの悩み、小児医療費のこと、学童保育の様子・・・。妹の話に耳を傾けながら、相模原市の現状と比べて考えている自分がいます。

地方議員として市民生活に寄り添いながら、やるべきことはたくさんある。
市議会議員としての活動を応援してくれている母に恥じぬよう、
がんばらなければと心新たに誓ったところです。


4月には、統一地方選挙が行われます。
相模原市では、県知事、県議会議員、市長、市議会議員の、4つの選挙が4月12日、同時に投票日を迎えます。

相模原市議会では、政令市移行後、政党政治の色合いが強くなり、地方議会でありながら、国政に追随する場面が多く見られるようになりました。私は、地方議会は市民生活をベースにして、首長にも、国にも是々非々で臨むべきだと考えています。
また、地域住民の選択から、自治が根付き、政治も変わっていくと信じています。

私は市議会議員として、3期目に挑戦しようと決意しました。                   1月25日(日)には、下記の通り、新春のつどいを予定しています。子ども、農(食)、地域医療に焦点を当ててゲストを迎え、これまでの議員活動を振り返りながら、3期目への新たな決意をお伝えしたいと思います。

みなさんの応援が何よりの励みとなります。
お誘い合わせの上、ぜひご来場いただければ幸いです。
心よりお待ちしています。

みなさまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、念頭にあたってのご挨拶といたします。
本年も変わらぬご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

          
            

               記

のもとよしみ新春のつどい
~大切にしたい わたしたちの暮らし。そして、子どもと地球の未来~

日時:2015年1月25日(日)10時半~12時(開場は10時)
場所:相模湖交流センター アートギャラリー
参加費:無料 (ただし、駐車場は有料となります)

ゲスト:
森のようちえん:いしげしょうこさん
お百姓クラブ・地域チキンの会:末村成生さん
在宅緩和ケア・一人診療所:石橋了知さん

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衆議院議員選挙の投票日

明日は、衆議院選挙の投票日。
あなたの大切な1票を活かしてください!
棄権は、結果的に政権を支持していることになります。

特定秘密保護法、集団的自益権の行使容認、原発の再稼働。...
自分と異なる意見を持つ人やマスコミへの徹底攻撃、
そして排除。
寛容さを失っていくこの国の未来はどうなっていくのでしょう。

あきらめるのですか?
白紙委任をするのですか?
わたしたち大人は、未来に引き継ぐ社会に責任があるのではありませんか?

繰り返します。
棄権は、結果的に政権を支持していることになります。
あなたの大切な1票を活かしてください。
こどもたちのために。地球のために。(2014/12/13)

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リニア工事説明会 (11・24)

藤野芸術の家で開催された、JR東海によるリニア説明会。
数々の質問が出される中で、年配の男性の質問が印象に残りました。

「JR東海の事業と言うが、私は日本の政府が考えたものだと思っています。日本で1000兆円の借金があると聞いているが、あるところにはあるんだなあ、というのが正直な感想です。莫大な費用をかけてやらなければならないものなんですか?」
「戦後70年生きてきた中で、公共の利益のためには個人の犠牲はやむを得ないというできごとがあった。JR東海もそういうことをなさるんですか?」

JR東海によるリニア中央新幹線は、民間事業でありながら全国鉄道新幹線整備法、いわゆる全幹法が適用されています。担当者は、「国鉄が分割民営化された時、中央新幹線を使命として引き継いだ」「土地収用法の対象事業になるが、そうならないようご理解いただけるように努める」と答えていましたが、「リニア」という技術でということではなかったはず。全幹法の大きな目的は、地域振興にあります。

民間事業でありながら国家的プロジェクト。
国家的プロジェクトではあるが、国の事業ではない・・・。

航空機や自動車、船舶など交通体系全体をどうしていくのか、
地域振興と都市の強化をどう両立させていくのか、
財政が危機的な状況の中、どこにどれだけ投資していくのか、
最終的には、国民の利益を考えて政府が判断すべきではないでしょうか。

責任の所在が曖昧なまま、
このビッグプロジェクトが進むことを大変危惧しています。(2014.11.24)

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議員定数の削減について

昨日は、12月議会の議案説明を受けました。
12月議会、キックオフです。
初日(19日)に、議員提案で議員定数の削減が出されます。
現行の49(緑区12、中央区18、南区19)から46(緑区11、中央区17、南区18)へ、各区1議席が削減されるというもの。

...

これは、合併特例後の本来の定数になったということです。19年度の選挙の時には、合併特例で旧市の46から52に増えましたが、特例の適用は1期4年のはずでした。ところが、23年度の選挙は、政令市になって区ごとの選挙になり、区ごとの定数を議論する中で、定数は49に増えました。

今回の提案には、消極的賛成の立場です。
なぜなら、今回の定数削減は、相模原市議会はどんな議会をめざすのかという、本質的な議論をした結果とは言えないからです。来春の選挙を控えて、急に降ってわいたような定数削減の議論。

そもそも何人が適切か、答えはありません。財政が厳しいから、定数を減らすというのなら、限りなく議員を減らし続けることになります。でも、それでは多様な市民の意見を反映させることはできませんし、市長のチェック機能や政策提言という役目も果たせません。

現状を基本に、市議会の何が課題であり、市民の負託に応えるにはどんな議会にすべきか、財政状況も考えながら、定数を決めるべきだと考えます。市長部局と是々非々で渡り合うには、もっと事務局体制を強化する必要があります。そのために議員定数を減らし、予算を回すというのも、1案でしょう。

12月議会で議決しなければ、予算編成や選挙の準備に間に合わない。限られた時間での議論で、全議員一致の定数案でないことも残念です。

12月議会では、人事院勧告に伴う、職員の地域手当やボーナスアップ、それに連動した市長などの特別職、教育長、議員のボーナスアップも議案として出されます。議員1人当たりの年額報酬が増えるわけで、議会費を増やさないためには、議員定数の削減もやむなしと思っています。議員一人あたりの報酬を減らして、定数を維持することもありなんですが・・・。

大切なのは、市民の負託に応えられる議会をどうつくるか。
自ら定数を減らし続ける議会は、市民からの議員不要論に胸を張って応じられない証ではないでしょうか。
市民の審判が下る統一地方選は、来年4月。襟を正して臨みたいと思います。

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苦情の電話に思う

橋本駅で「のもとよしみ通信NO.30」を受け取った男性から、抗議の電話があった。津久井の人間が橋本のことに口を出すなという。橋本に生まれ育ったそうで、部外者にとやかく言われたくないとのこと。リニアに反対する内容が気に入らず、合併や私の出身が県外であることも不満な様子。橋本でこんなビラを配るな、と。市民の方からの罵倒や苦情には、正直、時に、心が折れそうになることもある。

今、アメリカでは、富裕層が自分たちだけの自治体をつくる動きがある。納めた税金が低所得者層のために使われるのは納得がいかない、という理由のようだ。 相模原市でも、津久井地域にはお金がかかると快く思っていない市民がいる。(残念ながら市議会議員にも。)

自分(たち)のことだけ、目先のことだけしか考えない傾向は、年々強まってきていると感じている。心のゆとりが奪われていることや教育のあり方にも要因があるのではないか。

先日、会派で金沢市に視察に行ってきた。 視察目的のうちの一つが、「絆教育」。 平成21年から始められたもので、「人と人のつながりを基盤として、社会・自然・世界との関わりを深め、自他を共に認め合い、命あるものを大切にする豊かな心を育むとともに、金沢に誇りをもつ子どもを育成する」ことを目的とする。

その一つの取り組みとして、「学びタイム」(H23~)がある。 各学年のテーマは以下の通り。

小学校:1年ー金沢のあそび  2年ー金沢の民謡  3年ー人がつながるまち 金沢   4年ー伝統が息づくまち 金沢  5年ー環境にやさしいまち 金沢    6年 未来に向かうまち 金沢    中学校:1年 歴史都市 金沢  2年 創造都市 金沢  3年 世界都市 金沢

歴史や伝統、現状を体系的に学ぶことで、自分の中に根っこをしっかりと持ち、未来や世界を意識して、今暮らしている金沢(自分たち)と結びつけて考える。視野は大きく広がるはずだ。 金沢は、ユネスコスクールにも加盟していて、教育のみならず、まちづくりや産業振興などにおいても、先進的な取り組みを展開している。また、「金沢コミュニティ」と称する絆が、子どもの健全育成や児童虐待、高齢化などの問題解決にも活かされている。社会全体、まち全体で歩もうという姿勢が何とも心地よい。

都市部だけ、富裕層だけなどと切り分けた仕組みは、効率的で妥当性があるように見える。しかし、そのことが無用な緊張関係と対立を生み、国全体や世界情勢の不安定を招き、地球規模の問題を引き起こし、回りまわって自分(たち)の暮らしや生存をも脅かすことになっていく。

子どもたちの未来と地球に想いを馳せるのは、 大変重要なことと考える。 件(くだん)の男性とは、「意見が違うから、関わらないでおこう」では、何も変わらない。何が問題なのか考えてもらえるよう、情報提供と提言の仕方に知恵をしぼりたい。 めざせ! 問題の共有化!(2014/4/24)

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