スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか

どんな最期を迎えたいか。

その希望をかなえるために、どんな社会保障制度が必要か。

それを支える財源をどう生むのか。

家族観や死生観、お墓の考え方。

日本とスウェーデンでは、歴史や文化の違いがあって、簡単に比較はできないけど、急速に進む高齢社会という現実を前にして、示唆に富む記事。

国でも市でも、真剣に議論すべきだし、しなければならないと思っています。(2016/10/10)

「スウェーデンにはなぜ『寝たきり老人』がいないのか」『週刊現代』(2016/09/27)

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ふじの里山まつり・石井家住宅築後300年

Pb180176small11月18日、旧沢井小学校と和田の里体験センター、がるでん山の里の町内3ヵ所を会場に、「ふじの里山まつり」が開催された。今年で4回目になるこの祭りだが、県立藤野芸術の家の出張講座「アルミの鋳造」や学生さんたちのジャグリング同好会の発表なども加わり、おいしくて、楽しくて、お得なイベントになっていた。来場者も多かったと思う。都市住民も地元住民も、秋の一日、ゆっくりと里山を楽しむイベントとして、今後も末永く続いていってほしい。

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また、会場から徒歩5分ほどの石井家住宅(国の重要文化財指定)が、築後300年を迎え、記念行事が行われた。 合わせて『北相模の歳時記』が記念出版され、藤野町小渕地区に伝わる伝統行事や風習を知る貴重な資料が増えた。(2007/11/18)

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激減する藤野町の出生数

長女が高校を卒業した。平成元年生まれである。彼女が藤中の時、1学年は4クラスで、同級生は140人ほどいた。それが現在の藤中は、3学年とも3クラスで、1学年100人ほどに減少している。

さらに出生数の減少は進んでいる。私の会報NO.27に掲載したとおり、平成17年度の藤野町での出生数は、たった37人。今日、今年度(平成18年度)の状況を調べてみると、2月末現在で39人であった。3月にあと何人かが生まれるとしても、昨年度と大きくは変わらないだろう。

地域を歩いていると、お年寄りの世帯が多い。お一人の方も多く、先行きの不安や、足がなくて、買い物や病院へ思うように行けない、何か趣味を楽しもうと思っても、その場所に行けなくて家に閉じこもっている…、などの声を聞く。

子供を産み、育てる世代の減少は、地域の暮らしの担い手を失うことである。出生数の激減は警笛を鳴らしている。交通手段の確保と共に、若者にとって魅力ある地域づくりが急務だと、切実に思う。

最近、『田舎暮らしに憧れて』(パッチワーク通信社発行、税込1300円)という、素敵な本が出版された(インターネットで購入可。http://www.viq.com)。あまりの美しさ、あたたかい雰囲気、そしてすべての内容が藤野で作られたことに感動した。

この本、藤野町で自然を楽しみながら、豊かに楽しく暮らす一家の歳時記である。写真がふんだんに盛り込まれていて、味噌や梅干しづくり、草木染めや天然酵母パンなどに挑戦したい人の、わかりやすい手引き書でもある。この本を読んで、藤野に多くの方が足を運んでくれたらと期待する。

この一家に限らず、藤野を選んで越してきた若い世代が増えている。彼らが魅力と感じる点を全国(いや全世界)に発信して、藤野の人口増につなげていきたい。(2007/03/03)

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