淵野辺駅南口周辺のまちづくり(その2)

淵野辺駅南口のまちづくりについて、提出された1枚の要望書。

これをもって、市は、地域住民の総意だと言う。

単位自治会の自治会員、北口の商店会のみなさん、まちづくり会議の委員の方が所属する団体のみなさんなど、この要望書が提出されたことや、スピード感をもって進めてほしいと要望していることをご存知なのだろうか。

都合よく団体を利用し、一般市民や利用者の意見を大切にしようとしない、そんな市の姿勢を感じるのは、私だけだろうか?

特に図書館は、中央図書館として、充実したものにしてほしいと強く願う。

経済格差が広がる中、誰もが学び、情報を入手できる場所として、保障していくべきだ。基本構想もなく、面積だけはほぼ決まってしまうなんて、オカシイ!

今の案では、施設が新しくはなっても、充実させることはできない。公園内に建てられる施設の規模には規制があり、6つの施設を全部集約化することになっているから。

半年くらい遅れても、各施設の機能や目的を考え、必要十分な広さが取れるかなど検証し、スキームを考え直したり、利用者や一般市民の声を丁寧に反映してほしい。

なぜこんなにも急ぐのか。
市は、不動産屋じゃない。
長期的な視点を持ち、市有財産の価値を最大限に高めるよう、知恵を絞ってほしい!(2017/12/11)

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淵野辺駅南口周辺のまちづくり(その1)

淵野辺駅南口周辺のまちづくり。
なぜこんなにも急ぐのか。

鹿沼公園内に複合施設を建て、図書館、大野北公民館、さがみはら国際交流ラウンジ、青少年学習センター、あさひ児童館、自転車駐車場(現在は駅前にあり。公園内への移設は不便になる)を集約化して、市の土地を売却等していく計画。

公園内に築建できる建物には、公園面積の割合で上限があるため、現在の各施設の広さを足した床面積より、狭くなります。

図書館は中央図書館として、もっと充実させてほしい。
公民館は、もっと利用ができるように広くしてほしい。
公園がせまくなってしまう。
いろんな声が聞こえてきます。

各施設の利用者や地域住民、学識経験者、周辺の大学やjAXAなど、ステークホルダーが集まって、今後のあり方を考えていく、そんな機会を持つことなく、公園内に6つの施設を集約化し、市有地を売却など利活用することだけが、決められてしまいます。

市民とのキャッチボールを丁寧にしてほしい。
具体的に配置や動線、利用の仕方などを検討する時になって、こんなはずじゃなかった・・・と市民が思うようなことは避けてほしい。
切にそう思うのです。(2017/12/7)

パブコメのリンクは、下記に。

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei_sanka/pubcome/037283.html

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トンネル修繕工事で事故

先週の金曜日、控室で仕事をしていたところ、トンネル修繕工事で事故が起きたとの知らせが。

場所は、相模原市緑区若葉台の都井沢隧道。トンネルの修繕工事で、天井部にパネルを取り付けるため、高所作業車を2台使用して作業をしていたろころ、作業員が高所作業車に挟まれ、心肺停止の状態で、病院に搬送されたとのこと。

12月2日の新聞で、その作業員の方(40才)の訃報が掲載されました。警察や労働基準監督署などで、事故原因などを調べているそうです。

昨年11月29日には、姥川の除草作業中で、集草作業をするために、ミニバックホウを吊り下げていたところ、クレーン付きトラックが横転し、作業員がトラックの下敷きになって死亡するという事故が起きたばかり。残念でなりません。

昨年の死亡事故の労働基準監督署による書類送検は、今年6月2日にあり、事故発生から半年以上が経過しています。今回の事故の原因調査も、時間がかかるかもしれません。

どうずれば、事故を防ぐことができたのか。

対策をどうするか。

究明はこれからでも、とにかく安全第一で作業していただけるよう、切にお願いしたいものです。

S氏のご冥福をお祈りするとともに、ご家族にお悔やみを申し上げます。(2017/12/5)

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相模原市の公民館

8月27日(日)は、相模女子大で開催された社会教育研究全国集会に参加。相模原市の行政改革と社会教育施設(公民館)について、報告しました。

折しも、公民館の有料化条例が、9月議会に提案されたところ。市の誕生から中核市移行、合併、リーマンショック、政令市移行、東日本大震災・・・。市の歴史と照らし合わせながら、公民館と行革の歩みを報告。

政令市移行により、財政構造は明らかに変化しました。財政の硬直化、悪化が急速に進み、28年決算では、経常収支比率が初めて100%超え(102.5%)。行革では、無料だった市営斎場も有料化されました。

経済状況の好転の見通しもない中、聖域なき見直しをしなければ、扶助費の伸びに対応できないという状況。来年度に向けて、市単独の扶助費の見直しも検討されています。

事業の取捨選択、公共施設マネジメントの推進を急ぐべきです。意思決定が早ければ早いほど、ムダな投資をしないで済みますし、スクラップした施設や事業費を他の財源に回すことがきます。

一方で、高齢者の急増と支え手となる生産年齢人口の減少は、行政が予測し得ない、深刻で、多様な問題を生むと危惧します。財源不足で、セーフティネットとしての公的サービスも優先順位がつけられてしまう時代が来るでしょう。
日常生活圏域で、地域住民が知恵を出し合い、支え合い、乗り越えていく環境を整えることこそが、市に課せられた喫緊の課題だと私は思います。

そのためには、思い切った財源の付け替えを行い、地域住民が主体となるよう意識の変革を促し、情報公開を徹底し、市民の信頼と理解を得て、協働できる環境を整えることが必要ではないでしょうか。

市民ひとりひとりの学びと居場所、つながる場所の保障。
主体性、多様性の尊重。
市民の理解と信頼を得る努力と市民協働の促進。
社会経済状況の変化に対応しうる地域力の底上げ。

幸いなことに、相模原市の公民館は、日常生活圏域ごとにあります。その公民館を子どもからお年寄りまですべての地域住民に等しく開かれた場として、有効に活用することにこそ、知恵をしぼるべきです。

これまで相模原市の公民館が大切にしてきた4原則は、
「住民主体の原則」
「地域主義の原則」
「教育機関としての原則」
「貸し館の無料公平自由の原則」

この4原則は、これからの時代に、改めて重要な意味を持つと私は考えます。

厳しい時代を迎える。だからこそ、
孤立させないこと。
市民を分断しないこと。

将来を見越して、必要なこと、守るべきものは何か。
市長を始め、職員のみなさんに、考えていただきたい。(2017/8/28)

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相模原市総合教育会議

7月14日、平成29年度 第1回「相模原市総合教育会議」が開催され、傍聴に。議題は、「こども・若者未来局と教育委員会との連携について」。

司会進行は市長。教育長、教育委員会委員5人の計7人の会議を、副市長や局長を始めとする職員や、マスコミ関係者、傍聴者が取り囲んでいるような配置でした。

担当の職員が、こどもの貧困問題に関する現状や市の取り組みなどを報告。その後、教育長や委員が意見を述べていましたが、「会議」ではなく、原稿を読み合う「朗読会」のよう。話す順序も、内容も、台本のようになっていて、それ以外の発言はありませんでした。

就学援助や奨学金のあり方など、とっても重要なこと。それぞれの立場からの意見について、他の委員が意見を言ったり、質疑をしたりすることもなく、終わってしまいました。

一堂に会する意味が、あるのでしょうか?(2017/7/17)

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公民館の有料化

公民館の有料化について、各地で説明があり、問い合わせと有料化に反対する声が相次いでいます。

先日の一般質問でのやりとりです。
野元:「格差社会の広がりの中で、市民を分断することなく、誰にも開かれた場を保障することは極めて重要。有料化が社会的弱者を孤立させることにつながるという懸念を抱くが、市長の見解は?」
市長:「利用者に配慮した料金設定とすることなどにより、引き続き、ご利用いただけるものと考えている」

なぜ、そう断言できるのでしょうか?50cmの段差を軽々と駆け上がる人もいれば、1cmの段差につまづく人もいます。負担を思いと感じるかどうかは、その人次第ではないでしょうか。

平成24年のアンケート調査では、公民館利用者で、
・有料になると利用頻度が下がる - 33%
・公民館を支えようとする意識が低下する -14.1%

お客様意識が生まれ、職員との関係が変わったり、運営に協力する意識も薄れたりすることも懸念されます。

また、減免の対象は、「他人を助けにいこうという団体」と市は説明しています。自治会や社協、PTAや子ども育成団体等を想定しているそうです。

野元:「高齢者のためにサロンを催す団体は無料で、高齢者自らいの場を設けるのは有料で、こどもの不登校や発達障がいなどで悩む保護者に集いや学びを提供する団体は無料で、保護者自ら取り組む団体は有料いうことか」

生涯学習部長:「公益性の高い活動をする団体が利用する場合を減免対象の基本」とし、「当事者の団体については、活動の内容を把握した上で、今後判断していきたい」

趣味やともに活動する仲間に会うことで、生きがいや張り合い、社会とのつながりを持ったり、抱えている悩みを乗り越えていくこともあります。

有料化による目先の収入だけで判断せず、高齢者の急増や格差社会で起こる課題解決や市民協働を推進する拠点として、公民館を活かすことで、扶助費の抑制や行政課題にかかるコストの削減につなげるべきと、総合的な判断を教育長に求めましたが、教育長には答えていただけませんでした。

公民館は、自治会に入っているか否か、年齢や性別、障害があるなしに関わらず、すべての地域住民に開かれた場所であり、多世代を結びつけることができる貴重な場です。個人の学びや趣味、活動が、多様なネットワークを生み、地域力の底上げにつながります。

安易な有料化と減免規定は、利用の低下と市民の分断を招き、市の大切な財産である公民館の活用を妨げることにつながります。無料を堅持し、日常生活圏域ごとにある公民館を活かす方法をこそ、考えていくべきです。(2017/7/4)

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点字図書館を視察

9月議会の民生部会で、市が点字図書館を計画していて、12月議会に条例を提案したいという説明がありました。福祉サービスが充実するのは、とてもいいことではありますが、その内容については、いくつもの疑問が。

相模原市で点字図書館の計画があると娘に話したら、友だちが日本点字図書館から、点字図書を郵送で送ってもらってるとのこと。 

それなら、自治体の運営する点字図書館との連携やすみわけはどうなっているのか、調べてみようと高田馬場にある(社)日本点字図書館と豊島区立中央図書館の点字図書館(ひかり文庫)を視察してきました。

今日(10月7日)は、なんと日本点字図書館の創設者、本間一夫氏の誕生日でした。偶然でしたが、不思議なご縁を感じてしまいました。

本間氏が25才の時に開設してから、76年もの歴史があり、現在では、日本における点字図書館の中央図書館的な役割を果たしています。

ボランティアの方が、地下の書庫から始まって、点字図書などの作成現場、貴重な資料に至るまで、ご案内をしていただきました。私の質問にも丁寧に答えてくださって、1時間の予定時間を大幅に超えてしまいました。

豊島区立中央図書館の点字図書館では、突然お訪ねしたにも関わらず、丁寧に対応していただきました。

2つの施設を視察させていただき、市の点字図書館については、市民のニーズを踏まえて、どんなサービスをしていくのか、それにはどんな環境が必要なのか、よく考える必要があるなと改めて考えさせられました。(2016/10/07)

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広域交流拠点のまちづくり 市民説明会

橋本の杜のホールで行われた「相模原市広域交流拠点のまちづくり 市民説明会」(7/16)、ざっと100名くらいの参加者。
市民会館での説明会は、57名だったそう。

7時から始まって、8時半に終わった説明会。
質問したいと手を上げていた市民がまだまだたくさんいらしたのに、時間だからと切ってしまいました。
後味の悪さだけが、今なお残っています。

「これじゃあ、パブリックコメントも書きようがないよ!」と叫んでいる方も。

行政vs市民 じゃないはずなのに、なんでこうなってしまうのでしょう。

今回の市民説明会は、パブリックコメントを募集するにあたって、市の案について理解を深めていただき、市民のみなさんから、多くのご意見を提出していただくことで、より良い整備計画にしていく、そのためにものだと理解していました。

「市民協働」とは、市と市民が情報と目標をしっかりと共有しながら、ともに解決する方法を話し合い、役割分担や進め方を決めて実行していくことだと思っています。

たとえその時は解決策が見つからなくても、そのプロセスが丁寧であれば、お互いの理解が深まり、次につながっていく、その積み重ねこそが大事ではないでしょうか。

行政の都合の良い時だけ、市民協働を持ち出すのは、おかしいし、 公募市民や自治連の代表が検討委員会にいたことで、市民意見は反映されていると考えるのは、あまりに短絡的。

財政面での不安や優先順位についての考え、今後の進め方…、市民の質問に丁寧に答えることで(現時点では答えられないと明確にすることも含めて)、整備計画案の課題も今後の進め方も見えてくるし、より良い案になっていくはずです。

形ばかりのパブリックコメントやアリバイづくりの市民説明会は、逆に市民との間に深い溝を作ってしまう。

まちづくりは、もっと夢のあるものであってほしいと願います。(2016/07/18)

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新国立競技場の残土処分場建設

今朝(7月1日)の朝日新聞に、私が6月議会で質問した藤野地区牧野で計画されている、新国立競技場の残土処分場建設について、記事が掲載されました。

市の残土条例ができてからも、青野原の残土処分場が崩壊。その反省を活かした条例改正を求めました。

集中豪雨による土砂災害が全国で発生中。
山の整備が進まず、保水力を失っていたり、山の地権者の相続で、責任をとってもらいにくかったり。
安定したように見えている地盤も、水の道をふさいで、地滑りが起こりやすかったり。

廃棄物のように、発生者主義で、土を出す人(事業者)が、最後まで責任を持つ仕組みに変える必要があると感じています。
これを実現するには、法改正が必要。
市長に国への働きかけも求めました。

まずは市でできることから。
条例改正を考えていくとのこと。
「命と財産を守る」という自治体の使命をしっかり果たしていけるよう、今後も働きかけます!(2016/07/01)

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相模原市の出生数

一般質問の準備で作成してもらった、まちづくり区域別の年間出生数の推移。

合併して新相模原市になってからの9年間で、全体で700人も減少。
地区によって、増減に差があることがわかります。

この現実にどう向き合っていくのか。
多世代が幸せに暮らせる環境をどうつくっていくのか。

重大な、そして待ったなしの課題です。(2016/06/18)

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